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チーム・バチスタの栄光
2009年05月12日 (火) | 編集 |
評価☆
「チームバチスタの栄光」
海堂尊 著

単行本:宝島社(2006年2月)
文庫本:宝島社文庫(上・下巻)(2007年11月)



第4回このミステリーがすごい!大賞受賞

映画化「チーム・バチスタの栄光」(竹内結子、阿部寛主演)


【 「チーム・バチスタの栄光」の紹介 】

大学付属病院の窓際講師・田口に病院長より特命が出ます。

それは、天才医師を擁する心臓移植チームによる原因不明の術中死の調査でした。


心臓移植チームは、チーム・バチスタと呼ばれ、難易度の高い手術を連続で成功させていたのです。

しかし、術中死が立て続けに起きてしまいます。

早速、田口はチーム・バチスタのメンバーの聞き取り調査を開始します。


なぜ、術中死は起きてしまったのか?

なぜ、窓際講師に特命が下ったのか?


医療現場を舞台としたミステリーのベストセラーです。


【感想】

序盤は大学病院の組織構造が巧みに描かれています。

大学病院という特殊な組織における些細な「駆け引き」や「権力闘争」が興味深いものです。


物語が動き出すのは、文庫本でいえば「下巻」から。

田口のパートナーともいえる強烈な個性をもった助っ人が登場します。

スリリングな展開は、ページをめくる手のスピードを速めます。


ミステリーとしての楽しみがあり、大学病院と医療現場を知ることができ、論理的な思考を刺激する作品です。


続編には「ナイチンゲールの沈黙」「ジェネラル・ルージュの憂鬱」があり、この作品が気に入れば、楽しみをもう少し継続させることができます。


ちなみに、映画では田口役(原作は男性)を竹内結子が演じます。


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半落ち
2009年05月01日 (金) | 編集 |
評価△
「半落ち」
横山秀夫 著

単行本:講談社(2002年9月)
文庫本:講談社文庫(2005年9月)



・土曜ワイド劇場ドラマ化「半落ち」
・2003年映画化「半落ち」(主演:寺尾聡)


【本の紹介】

温厚な警部がアルツハイマーに苦しむ妻に懇願され、殺害してしまいます。

警察に自首したのは、殺害から3日後のことでした。

しかし、殺害から自首までの空白の2日間については、口を閉ざしたままです。

担当刑事の志木や新聞記者、裁判官たちは、空白の2日間の謎を追います。


【本の感想】

直木賞候補に挙げられながらも、一部の選考委員から批判を受けて落選した話題作です。

現実的にありえない展開があるとの理由でした。

受賞を逃しながらも、週刊文春ミステリーベスト10で第1位に輝き、ベストセラーとなりました。


ストーリーは、殺人を犯した警部の過ごした空白の2日間を追っていきます。

最初の章では、警部を取り調べする刑事が主人公です。

その後、スクープをねらう新聞記者や弁護士、裁判官などの立場で物語は進みます。

様々な角度で事件を照らし出し、読者を飽きさせない展開です。


なんといっても、最後の評価は、警部の2日間の行動に納得できるか否かでしょう。

「なるほどな」と思わせる理由が待ち受けています。

それでも、私は若干、腑に落ちない点もありました。

読み手によって、受け止め方はそれぞれなんでしょうけど。


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模倣犯
2009年04月13日 (月) | 編集 |
評価☆
「模倣犯」
宮部みゆき 著

単行本:上下巻(小学館)
文庫本:全5巻(新潮社)




【本の紹介】

都内の公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見されます。
ハンドバッグの持ち主は、ほどなく判明します。

しかし、右腕はハンドバッグの持ち主とは別の人物であることが分かります。
つまり、複数の事件が起きていたのです。

若い女性をねらった連続誘拐殺人事件は、世間を震撼させます。
犯人は被害者の家族やテレビ局に接触し、注目を集めていきます。
それはまだ事件の序章に過ぎないのです。

週刊ポストに約5年間の連載を経て単行本化。
毎日出版文化賞特別賞受賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
さらに、中居正宏の主演で映画化し、大反響を巻き起こした作品です。


【感想】

人気作家・宮部みゆきの代表作ともいえる大ボリュームのミステリーです。
単行本は、小さな辞書並の分厚さです。
軽い気分で手を出しては、読破できない作品です。

もうひとつの注意点は、作品内容が陰惨であることです。
凶悪な犯罪の描写は、心に黒い塊を落とされたような心境になります。
心が疲れているときに読む作品ではありませんので、ご注意ください。

犯人、被害者の家族、警察、ルポライターといった関係者の心情を描いています。
それぞれの立場をじっくりと描写したために、これほどのボリュームのある作品になっています。
それがこの作品の優れた面でもあります。

ストーリーとしては、単なる連続殺人事件ものと一線を画します。
「誰が犯人なのか?」という謎に迫るのではなく、登場人物の心に迫ります。
タイトルの「模倣犯」の理由は、最終章まで分かりません。

心と時間に余裕があるのならば、読んでみてください。
きっと、読書の醍醐味を満喫できるはずです。

ちなみに、映画版は中居正宏が演じる重要人物の設定が小説と異なります。
映画の時間的制約でカットされたシーンも多く、一部のファンから批判されたことも有名です。
私は原作に一票を投じます!



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変身
2009年04月12日 (日) | 編集 |
評価☆
「変身」
東野圭吾 著 (講談社)





【本の紹介】

「流星の絆」「ガリレオ」などで人気の東野圭吾の著書です。

主人公の成瀬純一は、強盗事件に巻き込まれ、拳銃で撃たれてしまいます。
頭を撃たれながらも、世界初の脳移植手術により、奇跡的に命を取り留めます。

ところが、手術後に主人公の性格が少しずつ変化していきます。
自分が変わっていくことに主人公は、恐怖と不安を感じます。
そして、脳移植のドナーを突き止めようと動きはじめます。

2005年には玉木宏の主演で映画化されました。


【感想】

「もしも、自分が変わってしまったら?」

気がつくと、感情移入しながら、読んでいました。
著者の物語に引き込むテクニックは一流です。
主人公の脳移植をめぐる謎が物語を盛り上げていきます。

特に、中盤まではドキドキしながら、ページをめくりました。
残念だったのは、終盤の展開がやや強引に感じるところです。
そのため、少し消化不良に感じましたが、それでも十分に楽しむことができました。

個人的には、東野圭吾作品は、過去の方がおもしろいと思います。

「ガリレオ」よりも、こちらの方が好きなので古い本ですが、紹介しました。


【この本の関連リンク】

映画「変身」の公式サイト

変身Wikipedia


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