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氷点 三浦綾子
2012年10月07日 (日) | 編集 |
評価☆☆

「氷点」
三浦綾子 著

角川文庫




【氷点の紹介】

辻口病院長の辻口は、3才の娘ルリ子を殺されてしまいます。
その頃、妻の夏枝は他の男と会っていたのです。
夏枝は深い悲しみと罪の意識から病に伏し、辻口は妻への嫉妬心から疑心暗鬼になります。

夏枝は次第に回復し、幼い子どもを養子に迎えたいと辻口に訴えます。
辻口は養子に陽子を迎え入れます。
しかし、陽子はルリ子を殺した犯人の娘だったのです…

朝日新聞の連載小説で、何度もテレビドラマ化された作品です。
著者がキリスト教を信仰していたこともあり、作品にも反映されています。


【氷点の感想】

氷点との出会いは中学生の頃でした。
夏枝や辻口たち、大人の醜悪さに衝撃を受けたものでした。
逆に陽子は純真無垢に描かれています。
このギャップがまさに昭和のテレビドラマという印象でした。
美人妻への誘惑、美しい娘へのいじめ、人格者である夫の嫉妬心etc…
平日午後のドラマ枠にピッタリです。

このように紹介すると世俗的な作品と思いがちですが、著者によると氷点のテーマは原罪です。
原罪とはキリスト教に用いられる語で、「人が生まれながらに背負わされた罪」のようです。
登場人物たちは、それぞれに罪を抱えています。
苦しみ、傷つき、葛藤し、その先に何が待ち受けているのか、ドキドキしながら読み進めていくことになります。

氷点をテレビで見たことがない人は幸運です。
テレビ向けに加工されたドラマよりも、本で読むべき作品だからです。

なお、続編として「続・氷点」があります。
「続・氷点」は蛇足のような気にもなりますが、読者の声に後押しされて生み出されたそうです。
話題性と人気の裏付けともいえます。


⇒楽天ブックスの氷点ページへのリンク


【続・氷点】

  


【映像作品】

  




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