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模倣犯
2009年04月13日 (月) | 編集 |
評価☆
「模倣犯」
宮部みゆき 著

単行本:上下巻(小学館)
文庫本:全5巻(新潮社)




【本の紹介】

都内の公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見されます。
ハンドバッグの持ち主は、ほどなく判明します。

しかし、右腕はハンドバッグの持ち主とは別の人物であることが分かります。
つまり、複数の事件が起きていたのです。

若い女性をねらった連続誘拐殺人事件は、世間を震撼させます。
犯人は被害者の家族やテレビ局に接触し、注目を集めていきます。
それはまだ事件の序章に過ぎないのです。

週刊ポストに約5年間の連載を経て単行本化。
毎日出版文化賞特別賞受賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
さらに、中居正宏の主演で映画化し、大反響を巻き起こした作品です。


【感想】

人気作家・宮部みゆきの代表作ともいえる大ボリュームのミステリーです。
単行本は、小さな辞書並の分厚さです。
軽い気分で手を出しては、読破できない作品です。

もうひとつの注意点は、作品内容が陰惨であることです。
凶悪な犯罪の描写は、心に黒い塊を落とされたような心境になります。
心が疲れているときに読む作品ではありませんので、ご注意ください。

犯人、被害者の家族、警察、ルポライターといった関係者の心情を描いています。
それぞれの立場をじっくりと描写したために、これほどのボリュームのある作品になっています。
それがこの作品の優れた面でもあります。

ストーリーとしては、単なる連続殺人事件ものと一線を画します。
「誰が犯人なのか?」という謎に迫るのではなく、登場人物の心に迫ります。
タイトルの「模倣犯」の理由は、最終章まで分かりません。

心と時間に余裕があるのならば、読んでみてください。
きっと、読書の醍醐味を満喫できるはずです。

ちなみに、映画版は中居正宏が演じる重要人物の設定が小説と異なります。
映画の時間的制約でカットされたシーンも多く、一部のファンから批判されたことも有名です。
私は原作に一票を投じます!



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コメント
この記事へのコメント
はじめまして。

私も原作のファンで、この長さを映画にすると無理があるし良さを消してしまうなと思っていたので、テレビで放映された映画版を見てやっぱりなと感じました。

活字で読むからこそ被害者側、加害者側の気持ちを丹念になぞれるのだなと思います。
私も原作に一票です。
2011/10/31(月) 14:06:50 | URL | あきら #-[ 編集]
Re: タイトルなし
コメントありがとうございます。

大長編だけあって、2時間の映画では厳しいものがありますよね。

「加害者側の気持ちを丹念になぞれる」というところは、「なるほど」と思いました。

あまり共感できるものではありませんが、彼らの心情も丁寧に描いていましたよね。

2011/11/29(火) 23:47:04 | URL | 元図書館司書 #-[ 編集]
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