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温室デイズ
2009年08月02日 (日) | 編集 |
評価△
「温室デイズ」
瀬尾まいこ 著

単行本:角川書店(2006年)
文庫本:角川文庫(2009年)




【温室デイズの紹介】

中学三年生のみちるが通う宮前中学校は荒れていました。
授業中に生徒は教室内をウロウロ歩き、校舎のガラスは頻繁に割られていました。
教師はこの状況に向き合わず、状況は悪化する一方でした。

このままじゃダメだと思い、みちるは行動しますが、いじめの標的になってしまいます。
みちるは執拗ないじめから逃げずに学校に通います。

一方、友人の優子はいじめを止めることができず、これがきっかけで相談室に登校するようになりました。


【感想】

いじめは、ドラマのように簡単に解決したりはしません。
ヒーローティーチャーも登場しません。
それが現実のいじめであり、「温室デイズ」なのです。

いじめと正面から戦うストーリーは数多くあります。
そのほとんどが現実ではあり得ない展開です。
ご都合主義の物語に辟易したら、「温室デイズ」を開いてください。

強烈なリアリティーに自分が教室に座っているような気分になります。
「そうだ、これが現実だ」と喉元に突き付けられます。
作中で表現されるクラスの空気感も絶妙です。

後半の展開はややドラマチックで奇跡的です。
これがなければ、鬱な小説になっていたでしょう。

「いじめられた人」「いじめた人」「いじめを傍観した人」の誰も息を詰まらせてしまうはずです。
ただし、いじめに関する記憶を封印したい人は、精神衛生上、この本を開かない方がいいかもしれません。

この本を最も読んでほしいのは、いじめから逃げている学校の先生方です。
いじめの解決は簡単ではありませんが、自分を守ることを最優先していませんか?



  







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