おもしろい本やマンガ、役立つ実用書を探して本屋を歩き回っていませんか?もうそんな必要ありません!!みなさんが選ぶ最強に面白い1冊を紹介するコーナーもスタート!
シェエラザード
2009年04月13日 (月) | 編集 |
評価☆☆
「シェエラザード」
浅田次郎 著

単行本:上下巻(講談社)
文庫本:上下巻(講談社文庫)




【本の紹介】

元銀行員の軽部は、謎の台湾人から沈没船の引き揚げ話を持ちかけられます。
沈没船は、戦時中の昭和20年に膨大な金塊を積んで航海していた「弥勒丸」。
ところが、引き揚げ話に関わる人たちが不審の死を遂げていく。

「なぜ今頃、この船の引き揚げ話が持ち上がっているのか?」
「台湾人は何者なのか?」
「不審な死は殺人なのか?」

軽部はこの船の正体を暴こうとします。
弥勒丸をめぐり、現代と昭和の2つの時代のストーリーが語られます。


【感想】

浅田次郎の代表作といえば、「鉄道員」や「蒼弓の昴」かもしれません。
どちらも優れた作品ですが、私は断然「シェエラザード」が好きです。
弥勒丸という船に魅せられたからでしょうか。

弥勒丸は、戦時中に完成した豪華客船です。
やがて沈んでしまう運命は、タイタニックを連想させられます。

タイタニックとの大きな違いは、戦争に翻弄されたことです。
海難事故で沈んだタイタニックに対して、弥勒丸は撃沈させられたのです。
国際的に攻撃されないように、赤十字の旗を掲げいたにも関わらずです。
その理由が気になって、ページをめくる手が止まりません。

当初、この本はサルベージ(沈没船引き揚げ)小説かと思っていました。
しかし、読み進めるうちに、この本のテーマが戦争なのだと気付かされました。
事実、NHKの終戦番組でドラマ化されました。

ストーリーはドキドキの連続です。
特に前半部分は、スリリングで手に汗握る展開です。
後半は次第に、弥勒丸の記録が紐解かれていきます。
戦争に利用され、戦争によって命を落とした弥勒丸。
戦争の理不尽さに憤りをおぼえます。

「シェエラザード」は、戦争の知られざる一面を垣間見ることができる作品です。
その上、面白さも抜群です。
決して読んで損はしませんよ。


【この本の関連リンク】

シェエラザードWikipedia


【この本の関連商品】

1,単行本
   

2,文庫本
   








コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック