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天地明察 沖方丁
2012年12月26日 (水) | 編集 |
評価☆

「天地明察」
沖方丁 著

角川書店



第31回(2010年) 吉川英治文学新人賞受賞
第7回(2010年) 本屋大賞受賞

2012年映画化(主演:岡田准一、宮崎あおい)


【天地明察の紹介】

江戸時代―

渋川春海は、碁打ちの名家でありながら、算術好きな青年でした。
早朝から算術を求めて市中をめぐるほど夢中になっていました。

いくら算術が好きとはいっても、本職は江戸城に詰める碁打ちです。
老中などの権力者と碁を打つことも少なくありません。

ある日、春海は老中と碁を打っている最中に、ある任務を命じられます。
それは天体観測の旅に出ることでした。
やがて、春海は歴史的な偉業に取り組むことになるのです。


【天地明察の感想】

この本は算術好きな男の話だろうか?
いやいや、囲碁の話だろうか?
そう思いながら読み進めていくと、それは違うのだと気付かされます。
テーマは暦なのです。

暦といえば、何月何日というカレンダーでおなじみです。
しかし、1年365日を解明したのは誰なのか?ということには、普段は目を向けません。
江戸時代には現代のような精密な暦が存在していませんでした。
主人公の春海は、精密な暦を創り上げる壮大な事業に取り組んでいくのです。

「暦になんて興味はない」というのが正直な気持ちでした。
むしろ、算術の話の方が良かったと思ったくらいでした。

ところが、意外と面白いのです!
時代小説というよりも、これは渋川春海という人物の伝記でもあるからです。
一大事業を成し遂げた偉人の人生を味わえるのですから、面白いのも納得です。

ただし、「天地明察」は相当の批判も受けている本です。
批判の対象は、算術に関する記述です。
専門家から見れば、突っ込みどころが多いようです。
普通の読書レベルでは全く気になりません。
それなりに数学の知識がある方は寛大な気持ちで読みましょう。



文庫本の「天地明察」はこちらから送料無料で購入できます






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のぼうの城   和田竜
2012年03月01日 (木) | 編集 |
評価△

「のぼうの城」
和田竜 著

小学館


2012年映画化作品!


【のぼうの城の紹介】

戦国時代―
豊臣秀吉は天下取りに王手をかけ、関東の北条攻めに乗り出します。
北条の本拠・小田原城を大軍で囲みつつ、各地の支城にも攻撃を開始しました。

秀吉の配下・石田光成には、武州・忍城の攻略が命じられます。
迎え撃つ忍城の大将は、「のぼう様」と呼ばれる大男。
率いる兵力は、わずか500と寡兵ながら、豊臣軍との戦いを決意します。

忍城とのぼう様の運命は・・・


【のぼうの城の感想】

「こんなに面白い本ははじめてだ」
絶賛していた声を聞きつけて注目していたのが「のぼうの城」でした。
それ以来、気になってはいましたが、読む機会がなく、今頃になって読みました。

カバーには、「爆笑問題の太田光のマイベスト本」と書かれています。
さらには映画化したということで期待は高まります。

ストーリーは、戦国時代の豊臣VS北条の戦いのうち、末端の城での攻防戦を描いています。
見所は、豊臣秀吉の大軍にわずかな兵で立ち向かう合戦だとか。


ここからは、少しネタバレになります!













見所の合戦は、たったの一回だけです。
初戦の激突が終われば、あとは水攻めになり、軍の激突はなくなります。
厳密にいえば、終盤に再び両軍が激突するんですけど、尻切れトンボに終わります。

時代小説の熱烈な合戦ファンにとっては、不完全燃焼でしょう。

「のぼうの城」のもうひとつの見所は、主人公・のぼうです。
のぼうは、豊臣秀吉の軍に攻められて絶体絶命の危機に瀕した城の大将です。
しかし、のぼうは武術の才能がなく、農作業が大好きなダメダメ武将です。
「そんな武将に大将が務まるのだろうか?」と不安になりますが、終盤になるにつれ、器の大きさをあらわしはじめます。
というより、ほぼ別人に変容します。

のぼうは、武芸の才能がなく、かっこよくもないのですが、不思議な才覚をもって、危機を乗り切っていきます。
意外な活躍をみせるのぼうが物語を面白くしているのだと思います。
反面、文武両道で容姿端麗なスーパー主人公を求める読者は、ガッカリしてしまうでしょうね。
のぼう=普通の中年男ですから。

私の評価は、「確かに面白いけど、評判ほどではないな」というところです。





【外部リンク】のぼうの城(上)が送料無料で購入できます。
とりあえず、上巻だけ読んで、気に入ったら下巻をゲットするのが良いと思います。









長英逃亡
2011年06月10日 (金) | 編集 |
評価☆
「長英逃亡」(上・下)
吉村昭 著

文庫本:新潮文庫(1990年9月)




【長英逃亡の紹介】

鎖国で諸外国との交流を絶っていた江戸時代。
シーボルトの弟子で蘭学者の高野長英は、鎖国政策を批判し、投獄されてしまいます。
牢内で囚人生活を送っていた長英は、自分の釈放の見込みが薄いことを察知します。
そして、脱獄を決行するのです。

脱獄は成功したものの、お尋ね者となった長英には追手が迫ります。
長英は、逃亡生活をはじめることになるのです。


【長英逃亡の感想】

脱獄といえば、海外ドラマのプリズンブレイクが人気です。
個人的には、プリズンブレイクよりも、「長英逃亡」が面白いと思います。
海外ドラマ特有のハードアクションな展開はないのですが、追われる恐怖をスリリングに描いているからです。

いつ捕まるかもわからないだけに、ドキドキしながら読むことが出来ます。
しかも、登場人物の高野長英や老中の水野忠邦は、歴史上の実在人物です。
当時の政治や監獄事情も知ることができます。

著者の吉村昭さんは、他にも投獄小説を執筆しており、逃亡小説のエキスパートともいえます。
また、膨大な資料をもとに、過去をよみがえらせる歴史の再生家でもあります。
歴史が好きならば、ぜひとも一読してほしい小説です。













編笠十兵衛
2009年09月05日 (土) | 編集 |
評価☆
「編笠十兵衛」(上・下巻)
池波正太郎 著

文庫本:2004年(改版)




【編笠十兵衛の紹介】

時は江戸時代、五代将軍・徳川綱吉の御世―
柳生十兵衛の血をひく「月森十兵衛」は、隠密の役目を担っていました。

ある日、十兵衛は事件の調査を命じられます。
それは、浅野内匠頭が吉良上野介への刃傷に及んだ事件です。
後に「忠臣蔵」として語られる事件です。

事件の真相を探る十兵衛は、刺客から狙われます。


【感想】

これはただのチャンバラ小説ではありません。
「忠臣蔵」を新たな切り口で描いた小説です。
もちろん、「忠臣蔵」の英雄・大石内蔵助も登場します。
浅野と吉良の争いに留まらず、幕府の内情まで迫っています。

歴史小説が好きならば、99%楽しめるはずです。
しかし、歴史に興味がなく、「忠臣蔵」を知らなければ、楽しみは半減するでしょう。
面白い歴史・時代小説を探している人は、ぜひ読んでください。








吉原手引草
2009年05月17日 (日) | 編集 |
評価△
「吉原手引草」
松井今朝子 著

単行本:幻冬舎(2007年3月)
文庫本:幻冬舎文庫(2009年4月)



第137回直木賞受賞


【 「吉原手引草」の紹介 】

時は江戸時代。

舞台は、絢爛艶やかな吉原。

吉原一と名高い花魁の葛城は、身受け先も決まり、絶頂を迎えていました。

ところが、葛城は忽然と姿を消してしまいます。

失踪事件を探る若い男が吉原に生きる人々から聞き込んだ話で展開していきます。

次第に、葛城の隠されていた真実が明らかになっていきます。


【感想】

吉原の光景が目の前に広がるような優れた描写です。

物語は淡々と進んでいき、中盤から盛り上がりをみせます。

ただ、序盤を読むのが疲れます。

独特の語り口調と、スローペースな展開は、せっかちな性分には辛いものがあります。

結末も途中から想像がついてしまい、興味を失いかけてしまいました。

確かに、直木賞を受賞しただけあって俊作です。

これで読むのが辛くなければ・・・


【 「吉原手引草」の関連商品 】

1,単行本+文庫本
 





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